入社2年目 髙橋 美幸
私は作業療法士として回復期病院「スイス館」にて、日々患者様とのリハビリを行うことが中心ですが、それ以外にも担当患者様のカンファレンスや家屋調査ミーティングなども業務として行い、 理学療法士や言語聴覚士、医師、看護師、相談員、家屋環境整備員など多くの職種と連携しながらよりよいサービスが提供できるよう話し合う機会も設けられています。 そういった業務の中で退院後、患者様がどのような生活を望み、どのような環境を設定すれば患者様・ご家族様が安心して暮らしていけるかを踏まえて関われることが最大の魅力だと考えます。
私は博仁会が実習先であり、そこで「私達の仕事は退院したから終わりではない。」という言葉を掛けられました。 病院から地域へ・・・実際に生活していく場へ繋げるためには、病院での関わりだけでは限界があります。 ここでは退院してからの不安を解消していくため、地域密着型の関連施設が多く、地域に根付いたサービス提供が充実しているという点が一番の決め手となりました。
入社して間もない頃、知識も経験も浅く「私が患者様に対して何が出来るんだろう?」という壁にぶつかり、無力な自分に悩んでいました。 その頃、担当患者様の退院後にご家族様からお手紙を頂きました。 内容は「リハビリスタッフの方々に母は生きる希望を頂いていました。あんな陽気な母の笑顔はここ何年も見ることが出来なかったので、本人はきっとこの場所が居心地良かったのでしょう。」などと綴られていました。 悩んでいた自分の気持ちを払拭してくれるような内容に涙し、背中を押してくれているような気持ちになりました。 私達は提供する側だけでなく、患者様からもたくさん頂きながら仕事をしているのだということに気付かされました。 今でも悩みにぶつかった時は思い出しながら気持ちを奮い立たせ、前向きに精進していく糧となっています。
今、漠然と勉強をし、何をしたらいいのか悩んでいるのなら、実際の臨床現場に足を運んでみて下さい。同じ空間を共有し、自分だったら目の前にいる患者様に対して何が出来るか考えてみてください。 そうすると、自ずとやらなければいけないことや、やりたいことが少しずつ少しずつ形のはっきりしたものへと変化していくのではないでしょうか。 そして、当法人はスタッフが大勢います。様々な視点から意見を出し合い、よりよいものを患者様に提供できるよう一緒に考えていきましょう。
職場を決めるにあたって、何が決め手となるかはそれぞれです。
だからこそ、出会いが大切だと思うんです。
関わることができるのは意外と狭いものです。
一度私たちの法人へ見学に来てください。
そこでの出会いがあなたの心に触れる"何か"があるかもしれませんよ。